インドネシアの差別問題ってどうなの?ソロの大学が人種差別を訴える動画を出した。

スポンサーリンク

こんにちは!

今日はインドネシアにいる留学していたころの友達から送られてきたyoutubeの動画を紹介したいと思います。

タイトルは「Racism Has No Home Here」、日本語にするなら「ここには人種差別の居場所はない」とかですかねえ。とりあえず見てみてください。音声はインドネシア語ですが、英語の字幕付きです。

この動画はインドネシアの中部ジャワ、ソロ(Solo)という街にあるUNS (Universitas Sebelas Maret) という大学が10/28に公開したものです。実際にこの大学で学ぶ有色人種の留学生たちが毎日受ける差別について、改善を訴えています。

 

 

 

多くの日本人はインドネシア人より肌の色が白いか同じくらいだから、インドネシアに行って人種差別を感じることもあまりありません(日本から違法に輸入された大人のビデオの影響を受けて失礼な言動をする人たちはたまにいますが)。

しかし、インドネシアに住む外国人の多くが、インドネシア人にとってのヒエラルキーと戦っています。ヒエラルキーの上部にいる人も、下部にいる人も、です。特にインドネシア人(というよりジャワ人)がヒエラルキーの下にいると認定した人たち、つまりジャワ人より色が黒い人たちに対する差別は酷いものがあります。同じインドネシア人でもパプア人に対する差別もあります。

私はインドネシアでどんな肌の色の人とも仲良くなれば一緒に出掛けたり、食事をしに行ったりしますが、白い肌の人と黒い肌の色の人と歩くときに見ていると、彼らの扱われ方は全く違います。白い肌の人たちと歩けばしつこいほど一緒に写真を撮ることをせがまれ、黒い肌の色の人と歩くときは無断で写真を撮られたり、無視されたりすることもあります。上で紹介している動画で写されているのは日常です。

インドネシアが私にとって住みやすいというのは、私がインドネシア人の肌の色とあまり変わらない色をしているからだとわかっています。インドネシア語を話せるようになってからは特に、私が外国人であるということに気づかれないこともありますが、正直言って本当に楽です。

インドネシアは素敵な国で、私にとって間違いなく第二の故郷ですが、インドネシア人の外国人に対する考え方や態度は好きではありません。

白い肌の人たちに対しては一見フレンドリーにも見え、良いもののようにも見えるのですが、問題なのは、インドネシア人にとってのヒエラルキーの「上にいる人」を持ち上げすぎて、結果としてそのインドネシア人自身や他のインドネシア人を貶めていることになっているというところです。Buleと呼ばれるいわゆる白人系の人たちと付き合うことのみを価値のあるものだと考える人たちもいます。そういう人たちが本当はこのヒエラルキーを作って、結局インドネシアにいるインドネシア人を含む有色人種の居心地の悪さを作っていると思うのです。

今回の動画は有色人種の人たちに対する差別に関する動画でしたが、この動画はシリーズ化でもして、外国人に対する意識やマナーに関しても動画を作ってほしいと感じます。動画の中でも学生の一人が行っていますが、「すべて同じ人間なのです」。

インドネシアの大学は動画を作成してyoutube上で公開するのが大好きですが、人種差別について大学が動画を出しているのは初めて見たので、ぜひいろんな人に見てもらえたらと思います。

 

コメント

タイトルとURLをコピーしました