海外駐在員、辞めました!

インドネシア
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こんにちは。プロフィールを除いて初めての投稿で張り切っています!

今回はタイトルの通り、大学卒業後すぐ新卒で海外駐在員としてインドネシアの中部ジャワで就職したのに、あっさり1年未満で辞めた理由を書きたいと思います。

 

こんな方に読んでほしい!

  • 海外就職したい方
  • すでに海外で働いている人・働いていた人
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そもそもなぜ、インドネシア?

辞めた理由を書く前に、インドネシアで就職した理由について、お話しします。

高校のときに初めて海外に行ってから、海外で住むことに憧れがありました。当初はたくさん日本語での情報がたくさんある、有名な場所(たとえばアメリカ)に住んでみたかったのです。でもそれは、「なぜ自分は海外に住みたいと考えだしたのか」ということがわからずにいたからだと、後々わかりました。

漠然と海外に住みたいと思いだしたのは、まだ私が大学に入って間もないころでした。そして、いつものように奨学金を探していたときに見つけたのが、私がのちに参加することになったインドネシア政府による、インドネシア語や文化を学ぶための奨学金でした。

はじめは、「インドネシア?あんまり興味ないけど。。」、「私、インドネシアで生活できるのかな?」と思いつつも、なぜか応募を進める手が止まらない。そして応募したら受かったので、とうとうその奨学金を得て、2015年から1年、インドネシアの中部ジャワに留学しました。

暮らしだしたら面白いのがインドネシア。私の留学先の大学には、約10人のメンバーが同じ奨学金プログラムで海外から来ていましたが、日本人が私ともう一人いるだけで、他は全員出身が違いました。今でも当時のメンバーとはメッセンジャーやWhatsappなんかを通じて、グループ・個人で近況報告したり、相談したりしています。もちろんインドネシア人の友達もたくさんできて、今も毎週ほぼ必ず会って、お互いの家に泊まりにいったりしています。

そうやってたくさんのバックグラウンドから来た人々と接し、インドネシアという新たな地で暮らすという経験が、私にはとても重要な役割を果たして、私はその機会をくれたインドネシアが大好きになりました。

安直な考えではあるけれども、私は留学が終わって日本に帰ってからも、インドネシアに戻って就職するということを夢見て、日本で卒業し、そして実際に卒業してすぐ、インドネシアで働き始めました。

インドネシア語も英語も少しはできたので、仕事の契約の条件も、新卒にしては好待遇でした。

じゃあ、なんで辞めたの?

そう、だから、私が留学を終えて日本に帰った時に考えていた目標は叶ったのです。

でも結果的に、私はこの仕事を1年続けず辞めました。長く勤めたい、と思って入ったにも関わらず、です。そして、辞めたことを一切後悔していないし、むしろ誇りにすら思っています。

なんで辞めたかというと。。

日本人としての時代錯誤な考え

日本人はいまだに「長時間労働はえらい!」と考える人が非常に多いと感じます。そして特に海外で駐在員として暮らす時間が長かった人たちは、日本も徐々に変わりつつあることを知りません。知らないのか知ろうとしないのかわかりませんが、とにかく彼らにとって「長時間労働はえらい!」のです。

よくわからんけど、長時間労働は美徳なのじゃ!

そして、そこにインドネシアの仕事スタイルが加わります。インドネシアでは始業時間は基本的に朝早いです。日本は朝9時始業の会社が多いかと思いますが、私の働いていた場所では、始業はなんと、朝7時でした。

と、いうことは。。。そこで「長時間労働はえらい!」の日本人が働くとどうなるか、わかっていただけますよね。

大部分の私の先輩駐在員たちにとって、始業が早いということは、イコール「仕事する時間がもっと増える!」なのです。定時が3時か4時(そして私は定時が何時だったのか、結局わからずじまい)、ということは、残りの(仕事するための)時間がたくさんある!ってことです。ひどいときには夜中の2時まで働き、翌朝7時に出社したりもしました。普段は夜7時前後に帰っていましたが、不必要なことでいくらでも遅くなります。

きっと、日本でもそういう長時間労働をしている人はいるでしょう。でもそれって、普通ではないですよね。「普通か普通でないか」よりも、人間として不健康だし、そもそも何のために生きているの?って私は思ってしまいました。

ちなみに、それでも残業代があればまだ慰めになったかもしれませんが、残業代は0でした。過労死ライン超えてました。

日本人至上主義?

上にも書きましたが、私はインドネシアが好きでインドネシアで就職することを選びました。これは私の考えが甘かったといえばそうなのですが、「住めば都」は多くの人に当てはまると思っていました。でも、実際に私の周りにいた日本人たちは、

 

住めば住むほど地獄

なようで、そのストレスが向かう先が、私にはまったく受け付けられませんでした。

 

  • インドネシア人が何かを質問に来たら、日本語で罵倒する。

こいつらアホすぎんだろマジで

※彼らは言葉の意味は理解していませんが、自分たちが罵倒されているということはもちろんわかります。

 

  • 私たちのことばが通じなかったせいで起こったミスに対して、一方的に責めたて、怒る。

一回言っただろ!!!

  • ミスをしたインドネシア人にひたすら絡み、笑い続ける。

ねー、ミスしちゃったのー?ねえー、頭大丈夫ー?(笑)

本当に、一緒にいるのが恥ずかしいったらありゃしない。インドネシア人と分かれば、それが取引先の人間であっても、そんな態度をとる人が一人ではなくいました。レストランでも、会社でも、移動中でも。

 

日本人ってもっと知的だと思ってた。。

日本人ってあんな人たちなんだって思われていて、私も悲しい

なんて言われて、穴があったら入りたい状態でした。

出張者の接待

なぜか休日の前日に現地入りしてくる出張者たちがいました。そして休日は朝から夜までご飯を食べたりしてお供しなければなりませんでした。

毎日12時間以上働いて、唯一のお休みの日曜日もそうやって高頻度でつぶれます。お食事やマッサージに強制的に連れていかれて、なぜか若い人の金額の負担の方が大きいこともあります。

駐在員として当たり前だろ!!!

なんていう人たちもやはり多かったですが、それが当たり前なら私は辞めようと思いました。

だから、辞めちゃった

そんなこんなで、私は1年経たず、駐在員の仕事を辞めました。

残業代が0だったとは言え、やはりそこは駐在員なので、お金はそこそこ貯まりました。

だから一切後悔はないです。そこで働いたことも、辞めたことも。

経済的な不安はあります。でももう安い労働力のみを求めてやってきた企業の搾取の現場を毎日目の当たりにして心を痛めることもないし、いやな人たちに時間を奪われなくていいのです。

 

コメント

  1. […] 海外駐在員を辞めました こんにちは。プロフィールを除いて初めての投稿… […]

  2. ゆか より:

    こんばんは。
    駐在員の妻です。全く優雅ではありません。夫は朝7時から翌朝3時か4時まで仕事で家にいません。子どもは3歳と0歳の2人。完全ワンオペ育児です。子どもの世話と家事で外出もほとんど出来ません。夜も1人で2人をみてると眠れません。私も夫も死にそうです。長時間労働で検索してこのブログにたどり着きました。お金いらないから、夫に仕事をやめてほしいです。どこにも相談できなくて、困っています。夫にもあなたのブログを読んでもらいたいなって思いました。私は励まされた気持ちになったからです。
    私は、勇気のあるあなたの決断は素敵だと思います。応援しています。

    • ミモ ミモ より:

      ゆかさん、こんばんは。コメントをいただきありがとうございます。
      私の場合、勤務時間はゆかさんのご主人様ほどではなかったのですが、それでも正常な思考ができないと感じたりと支障が出ていたので、朝7時~翌朝3、4時というのは想像を絶する時間です。そしてその中で一番大変な時期のお子様がいらっしゃって駐在となると、ゆかさんの負担も心配です。お子様もいらっしゃると色々考えなければならないことがあると感じてしまいそうですが、日本に帰れば生きる方法はいくつもあると信じています。少なくとも今より悪くなることはないのではないでしょうか。駐在するという勇気と、大変な時期にご主人様についていく勇気があるご夫婦なので、倒れないように逃げ切ってほしいと思います。きっと、そのような長時間労働を容認している会社は変わらないと思います(私のいた会社は一時期改善しようとしたようですが、2週間で元通りになりました)。ゆかさんとご家族が平和に暮らせますようお祈りしています。

  3. […] […]

  4. […] […]

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